三重県いなべ市 2025年
商業建築
■ 延床面積/約200㎡
■ 工期/2023年6月~2024年10月
森の自然資源との調和した暮らし体験。天窓から溢れる光が降り注ぐ“屋内アトリウム”が広がり、1F、2Fが一体となった空間の中、「フードシアター」を思わせる食体験が愉しめるレストラン棟を建設しました。
ベタ基礎コンクリートの要となる鉄筋組みが完了。
基礎工事も終盤、型枠をばらして完了です。
放射状に躯体成形。固定は「拡張樹脂アンカー工法」を採用。
大断面集成材を利用することで、特殊な円形の大空間を実現。
建物中央に向かって天井高が高くなるように、登り梁で構造体を設計。
屋根は厚みのある米杉板を重ね葺きしています。
直線の壁はなく円周上に設けられています。
屋根や外装も仕上がり、足場をばらします。
放射線状にフローリングをデザインされていて、形にするには職人さんも力が入ります。
建物の中央に設置される円形テーブルは、雪をイメージした白系の自然石から選んでいます。
直径1.8m、慎重に運び込まれ据え付けられました。
木の色と黒を基調として、最終の仕上げ塗装をおこなっています。
吹抜けの天井部、外からは見えないようにトップライトを配置した設計となっています。
“人と自然をつなげる”
調和とコミュニティを生み出す円形の建物
デンマークと日本の建築の伝統を独創的に組合わせた象徴的な屋根の形状
「のこぎり刃」型に窓を配置した透明で居心地のいいアトリウム空間
森の資源が素晴らしく、その中で「食」の変貌を体感できるレストラン棟が完成しました。
屋外でも焚火を囲み、たくさんの人とのコミュニティが愉しめます。
自然との調和を大切に考えられたレストラン棟の入口
活気に満ちたフードシアターの始まりです。
下の階ではカジュアルに愉しめるシェフズテーブルを囲むバーカウンターや、テーブル席がゆったりと設けられています。
春から秋にかけて、屋外や隣接する焚火台で食事もできます。
天窓から溢れる光が降り注ぐ屋内アトリウム。
中央のテーブルには、料理が盛付けられ、細部までこだわるシェフズテーブルを配置。
両階のアトリウムから見えるように配置され、レストランの焦点となっています。
豊かな自然に囲まれた中で「食」を愉しめる高級ダイニングを体感。
中央から真上を見上げれば、細部まで計算された造形美が見られるかも。