社寺・文化財施工事例

半田山 龍泉寺 本堂/
浜松市 2023年

本堂(新築・改修)

■ 本堂増改築工事
■ 木造・二階建
■ 床面積/290.31㎡
■ 工期/2022年11月~2024年9月
(元請け物件)

8寸12メートルの丸太を4本組上げた屋根を支える丸太のトラス構造躯体(龍骨)を採用。 熟練の宮大工が形にした強固な龍骨を棟上げ。

第57回 中部建築賞 入賞

応募総数 87点(一般部門B :35点)の中から

「龍泉寺 本堂」が、中部建築賞を入賞いたしました。

熊本地震を契機に建替えられた本堂は、

ご本尊を上部に浮かぶように安置することで、

座禅や法要、地域の集いが共存する開かれた場として、

寺院建築の公共性を再定義されています。

 

樹齢220年を越える天竜杉(百年生木の原木)による主要構造。

工場内で仮組をおこない、細部にわたり確認しながら建設された本堂は、

龍骨の棟梁(キールトラス)により、無柱の大空間を造っています。

 

 

 

 

下屋を設けて雨に濡れない回廊、車椅子でもお参りできるようにスロープを設置。

 

屋根を支える天竜丸太を用いた龍骨が見えます。

 

ご本尊を上部に安置することで、座禅や法要、

地域の集いが共存する場となっています。

 

無柱空間をつくる龍骨の棟梁(キールトラス)は、専用階段で登ることができます。

 

光と風を受け止め、巧みに制御する無双窓やレース格子、

妻の組子格子など、伝統的な寺社建築の技術が垣間見えます。

 

 

材検

建材の検査、確認をしました。

 

 

龍骨加工

8寸12メートルもの丸太を加工。

 

仮組み

綿密な設計を基に、組上げていきます。

 

大棟を支える龍骨の仮組みの様子。

 

大空間を造る龍骨構造躯体(トラス構造)を仮組しています。

 

龍骨揚げ

社寺工場で組上げた龍骨を20tトレーラーで運び込み、何度もクレーンで移動させ、本堂へ近づけていきます。

 

クレーンを使い、敷地内へ少しづつ、近づけていきます。

 

本堂の前で、触れていただいたり、写真を撮ったり、お越しいただいた方々に、お披露目ができました。

 

龍骨を大棟に組むことができました。

 

龍骨の棟上げの様子はこちらから、ご覧いただけます。

 

上棟式

上棟法要

工匠の儀

無事、上棟式をおこなうことができました。

 

 

 

【上棟法要】

 

【工匠の儀】